ダイアトニック・スケールについて

こんにちは、作編曲家のながしまけいじ(@nicorof_jp)です。

音楽理論を学ばれる方はこのタイトルの言葉に聞き馴染みがあるかとは思います。
ダイアトニック・スケールの誕生は諸説ありますが、倍音の観点からみるとこうなのでは?というあくまで僕の解釈で説明させていただきます。

古代ギリシャ時代にあった理論で『テトラコルド』と呼ばれる完全四度の音程を3つの音程で区切ることで得られる音組織の基礎が元になっています。

この基礎となる音程を、前回の『ドを中心とした動き』のイラストを参考に当てはめてみましょう。

まずは『ド』を中心とした動きの確認から。
↓
『ソ→ド』、『ド→ファ』の動きの関係は完全4度の音程の間隔がありますね。
ここに先ほどの『テトラコルド』を当てはめてみます。

まず『ソ→ド』の完全4度の間を3つの音程で区切ります。
テトラコルドの区切り方もいくつか種類がありますが、代表的な区切り方でもあるのが
『全音・全音・半音』のパターンです。

そうすると
『ソ』(ラ)(シ)『ド』という形になります。
↓
同様に『ド→ファ』の完全4度の音程を『テトラコルド』で埋めて行きます。

『ド』(レ)(ミ)『ファ』
↓
これを『ド』を中心(トニック)とした流れで見てみると次のようになります。
『ソ』(ラ)(シ)『ド』(レ)(ミ)『ファ』
↓
ニコロフ君
Dia(ダイア)という語源には「〜を通って」意味合いがあるようですが、『ダイアトニック』は「トニックを通って」となり、まさしくこのイラストのイメージ通りとなりますね。

※同じくDia(ダイア)という語源には『(2つの)』という意味合いもあると解釈されているものもあります。
『ダイアトニック』は『2つのトニック』ということにもなりますね。
テトラコルドの『ソ』と『ド』ふたつのトニックから生まれたものが語源とされている説もあるようです。
これをトニックの『ド』から始めるとご存知
『ド』(レ)(ミ)『ファ』『ソ』(ラ)(シ)『ド』となるのです。
↓
いかがだったでしょうか?今回は現代の音楽の基礎となっている『ダイアトニック・スケール』を深掘りしてみました。
普段気にせずに使っている音階が、色々な経緯を経て誕生したことを知ると更に興味が深まるのではないでしょうか。

テトラコルドもいくつかの種類があるので、これ以外の音階が誕生したのも事実です。
様々な音階についてもまた触れていきたいと思いますのでお楽しみに!

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