こんにちは、作編曲家のながしまけいじ(@nicorof_jp)です。
前回のダイアトニックスケールから派生した調性音楽について、ご説明させていただきます。
教会音楽では様々なモードが誕生しましたが、現在では主にメジャー系のイオニアンとマイナー系のエオリアンが主流となって使われております。
まずお馴染みのドを基準としたメジャースケール(いわゆるドレミファソラシドのことです)
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譜面が見慣れない方のためにも、ピアノロール(ピアノの鍵盤を90度回転させたもの)の図も掲載しますね。
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このピアノロールの幅は半音間隔で区切られており、各スケールの違いをみるのに分かりやすいですね。
メジャースケールは全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音の間隔で構成されております。
※ひとつ隙間が空いているところが全音。間隔なく音符があるところを半音と考えてください
続いて、同じくドを基準としたマイナースケールを見てみます。
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ミとラとシが半音下がってフラットの記号がついていまね。
これもピアノロールで見てみると音階の間隔が見えやすくなります。
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マイナースケールは全音、半音、全音、全音、全音、半音、全音の間隔で構成されております。
これをおなじマイナースケールの間隔で、調号(♯や♭)がつかないものに置き換えると
ラから始まるマイナースケールが誕生します。
※あとで説明しますが、調性音楽は同じ調号で
メジャーとマイナーを表現する音楽です。
今回は調号がつかないキーCで説明させていただきます。
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開始位置がドからラに変わってもマイナースケールを表す、
全音、半音、全音、全音、全音、半音、全音の間隔は同じであることが理解できると思います。
これらをまとめていきますと、
・ドから始めたメジャースケール Cメジャースケール
・ラから始めたマイナースケール Aマイナースケール
ふたつとも使われている音は同じ
同じ調号でメジャー、マイナーを表現し、機能和声でシステム化した音楽が『調性音楽』と呼ばれているのです。
メジャーとマイナーという相反するものでも同じ調性として使用する。
そしてこれらを機能和声を使うことでシステマチックに音楽を作ることできるのです。
機能和声については次回の記事でアップしていきたいと思いますのでお楽しみに!!