音の進み方

こんにちは、作編曲家のながしまけいじ(@nicorof_jp)です。

今までは長々と音の響きについてお伝えしてきました。
音の響きは縦の方向と捉えることができますが、次は横の動きに注目して行きたいと思います。

巷の音楽理論では(例:キーCの場合)、ドミナントコードであるG7からトニックであるCメジャーの動きを『強進行』と呼んでいます。
G7に含まれる『ファ』と『シ』の音が不協和音でCメジャーに含まれる『ミ』と『ド』に移動することで安定するからという理由です。

図にするとこんな感じ
↓
音で聞くとCコードで【安定】というのは理解できますね。
↓
でも僕はいつもこの説明に対して疑問を持っていました。

そもそも単音を鳴らした時の倍音構成ではセブンスコードが鳴っているからです。
単音は常に不協和音なのか??常に不安定なのか??
そうなると曲の最後にポーンと鳴らしたトニックの音ですら、不安定となってしまいます。

おなじみのドを基音とした倍音の図をご覧ください。
倍音構成音にセブンスコードが含まれていることがわかりますよね。
ド+ミ+ソ+シ♭=C7
↓

次にキーCのドミナントコードとされるG7。
そのルートである『ソ』の音の倍音をみてみましょう。
↓
スタート位置が異なるだけで間隔はそのまま横にシフトしているだけです。
つまり『ソ』の倍音もメジャーの響きがあり、高次まで見るとセブンスのコードが含まれていることがわかります。




では話を戻しまして、G7⇨C△の動きについて考察して行きます。
※和音はあくまで響き(色彩)を作っているだけなので、ベースの動きに着目

ベース音で考えると『ソ』→『ド』の順に動かします。
次に上の動きを倍音の図に照らし合わせてみます。
↓
上図のように『ド』に音に移動した後も『ソ』の音が残っているのです。
『ド』の倍音構成音に着目しても、基音である『ド』の次に多く『ソ』含まれているというのがわかります。

よってG7⇨C△の動きが強進行としてC△に解決後に安定して聞こえるのは
ベース音『ソ』の倍音構成音が『ド』に移動したあとも内包せれており、変化が少なく安定して聞こえるからではないかと想像します。

トニック『ド』には『ソ』の記憶が残っている。。。そんなノスタルジックさを持って聴いてみるのも良いかもしれませんね。


最後に『ソ』→『ド』動きを聴いて見ましょう!
『ド』に移ったあとの『ソ』の余韻を感じとって見てくださいw

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